生誕120年記念 恩地孝四郎・藤森静雄
2011年6月28日(火) 9:30 ~2011年9月4日(日) 17:00
- カテゴリ
- 絵画・版画
- 個展・グループ展・展示会
- タグ[編集]
- 恩地孝四郎
- 藤森静雄
- 和歌山県立近代美術館
和歌山県立近代美術館では、当館の版画コレクションの核となっている
ふたりの代表作約120点を展示し、その業績を回顧する機会といたします。
編集者 | |
---|---|
エントリー機能 | エントリー機能を使わない |
エントリー掲載の承認 | エントリーしたら自動的にエントリー一覧に掲載 |
アート掲載 | OFF |
アート掲載の承認 | 投稿したら自動的に出展作品一覧に掲載 |
イベントDATA
創作版画の頂点として知られる大正初期の版画誌『月映(つくはえ)』で活動をはじめた、ふたりの版画家の代表作を紹介します。
1891(明治24)年に生まれ、ことし生誕120年を迎えるふたりの版画家をご紹介します。
恩地孝四郎は東京生まれ。中学を卒業後、竹久夢二と出会ったのをきっかけに美術家への道を目指すようになりました。白馬会原町洋画研究所や東京美術学校(現在の東京藝術大学)で油彩画や彫刻を学びますが中退。夢二が生涯独学の作家であったのと同様、恩地の根底にあったのは、自由な表現への意志と、既成の表現を打開しようとする前衛的な態度であったといえるでしょう。初期から見られる抒情的な表現は、木版画の特色を活かした独自の抽象作品へと展開していきます。
いっぽう、藤森静雄は福岡県で生まれました。地元の先輩には洋画家として東京で活躍する青木繁がおり、中学生の藤森は帰省中の青木を何度も訪ねて話を聞いたといいます。中学卒業後、画家を志望し上京、白馬会原町洋画研究所と東京美術学校で洋画を学びました。初期作品からは、西洋美術の新しい動向を敏感に受けとめた早熟な才能がうかがえます。
ふたりは共通の友人だった田中恭吉を介して親しくなり、同人回覧雑誌『密室』に参加したり、竹久夢二のもとに集うようになりました。そして1914(大正3)年、恩地と田中が藤森を誘い、詩と自刻木版画の雑誌『月映(つくはえ)』の刊行を企画。ほぼ同時に木版画の制作を始めました。心の内面をみつめるようにして作られ始めた彼らの作品には、生や死といった共通のテーマがあり、木版画の面白さにたちまちのめり込んでいった気迫が漲っています。
1915(大正4)年、田中の死とともに『月映』は終刊となりますが、ふたりはその後も版画制作をつづけ、1918(大正7)年から始まった日本創作版画協会の活動などを共に行い、それぞれ独自の作風を確立して日本の近代版画史に大きな足跡をのこしていきました。今回は、当館の版画コレクションの核となっているふたりの代表作約120点を展示し、その業績を回顧する機会といたします。
開催日 | 2011年06月28日 09:30~2011年09月04日 17:00 |
---|---|
会場 | 和歌山県立近代美術館 |
会場住所 | 和歌山市吹上1-4-14 地図 |
地域 | 近畿 / 和歌山 |
営業時間 | 9時30分~17時(入場は16時30分まで) |
イベントURL | http://www.momaw.jp/exhibit/now/ |
ShareArt 展覧会・イベント情報さんが投稿したその他のイベント
このイベントに関連するブログ
まだこのイベントが書かれたブログはありません。
このイベントに対するみんなのコメント
会員登録をしてコメントしよう!
同じカテゴリーのイベント
~
2024年12月1日(日) 17:00
浅沼利信 油彩画展2024 「パノラマ...
フランス、プロヴァンス地方に魅せられて写実風景画を志した頃に立ち戻り、 再び彼の地を描いてみ...
~
2024年11月17日(日) 17:00
橋本六久個展 「水面 minamo」
自身の制作を振り返ると、魚や爬虫類、水辺の生き物を多く制作しておりました。 そこで、今回は水...
~
2024年12月8日(日) 17:00
ヤナギミイ 第2回個展 「Awake」
あの子みたいに可憐に溺れるはずだった。 でも本当は気づいていたの。心に棲む怪物に。臓腑に滾る...
~
2024年11月10日(日) 19:00
夕顔楼へ
夕顔楼は、味園ビル2階テナントの閉館に伴い、今年の12月31日で19年の歴史に幕を閉じます。 ...