サルからヒトへ、そしてスペクタクルの社会 画像進化論 - メディア的進化と創造的退行のダイナミズム
2011年7月23日(土) 9:30 ~2011年9月19日(月) 17:00
- カテゴリ
- 絵画・版画
- 写真
- 個展・グループ展・展示会
栃木県立美術館では『画像進化論 - メディア的進化と創造的退行のダイナミズム』展を開催。絵画、写真、映像を画像(ピクチャー)として包括的に捉え、それらをダーウィンの生物学的進化論にならってメディア的進化と創造的退行の相互作用から考察し直し、美術独自の新たなダイナミズムを約80点の作品によって探求します。
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イベントDATA
1839年に写真が発明されると絵画は写真の精密な描写力を嫌って、抽象的方向に進んだとする説があります。しかし、1981年にニューヨーク近代美術館のピーター・ガラシは「写真以前Before Photography」という展覧会において、写真誕生直前の絵画がそのメディウムの差異を捨象すれば、写真に限りなく近づいていたことを論証し、絵画から写真への道が不可避なものであることを証明しました。これはいわば絵画から写真へのメディア論的進化といえるものです。さらに1895年のリュミエール兄弟によるシネマトグラフィの発明もまた写真から映像への進化といえるでしょう。
また、絵画、写真、映像を個別に見ると絵画においては具象から抽象への流れは可逆的なものであることが明らかとなる一方で、写真と映像におけるアナログからデジタルへの移行の不可逆性が画像そのものの運命をも決定づけているようです。
このような画像環境が変化する中、本展は絵画から写真そして映像へという技術革新の流れとサルからヒトへというダーウィン的進化をパラレルに措定しながらも、芸術においては進化の過程が一方通行ではなく可逆的多層性がみられることを明らかにするとともに、技術的退行もまた芸術においては豊かな創造の源泉となっているというアイロニーを、進化論という思想に倣って、129点の絵画、写真、映像などの傑作、大作、奇作によって明らかにするものです。
主催 栃木県立美術館
開催日 | 2011年07月23日 09:30~2011年09月19日 17:00 |
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会場 | 栃木県立美術館 |
会場住所 | 栃木県宇都宮市桜4-2-7 地図 |
地域 | 北関東 / 栃木 |
アクセス | JR宇都宮駅から 関東バス[作新学院・駒生行] または JRバス[作新学院・JR車庫行]で約15分 桜通十文字下車すぐ 東武宇都宮駅前から 同上路線で約5分 桜通十文字下車すぐ |
入場料 | 一 般 700(600)円 大高生 400(300)円 中学生以下 無料 |
営業時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入館は4時30分まで) |
電話番号 | 028-621-3566 |
イベントURL | http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t110723/index.html |
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