ある企業から｢うちで働いている知的障害をもつ従業員が23人います。作業と作業の間の空き時間に集中力がなくなってしまうので、いろんなことをさせて集中力の散逸を防いできましたが、仏画が一番長く続いています｣と聞いて、その作品を見せてもらいました。
｛？、なんじゃこりゃ」それが第一印象でしたが、よく観ると、線こそ稚拙でしたが、いわゆる仏画の約束事にとらわれない、自由で伸びやかな世界が垣間見えました。
「知的障害の人たちには、仏さまはこのように見えるのか」と、大発見をしたような気持ちになりました。聞いてみるとそれは重度の人の作品で、ほかにもいろいろな作品があり、何だかとても楽しい気分になりました。
平成22年の第5回、平成23年の第6回と当会の会展に展示させて頂きましたが、いつかこの人たちの作品だけの展覧会を開きたいという思いがあり、今回実現しました。会場は新幹線の新神戸駅に近く、やや小ぶりながら、穏やかな雰囲気の明るい会場です。近在の方はもちろん、楽しい気分になりたい方は、ぜひ神戸まで足をお運び下さい。入場料：無料。
主催:NPO法人関西仏教美術会　

のびやかにはばたく　―知的障害を持つ人たちの描く仏画展―

(地域指定なし)
2011/9/23 ～ 2011/9/25

関西仏教美術会

第6回現代仏教美術会展　　いのり―東日本大震災に寄せて―

京阪神・兵庫
2011/4/28 ～ 2011/5/1

関西仏教美術会