開館60周年 シャルロット・ペリアンと日本
2011年10月22日(土) 9:30 ~2012年1月9日(月) 17:00
- タグ[編集]
- このページにタグをつけてみませんか?
神奈川県立近代美術館 鎌倉
20 世紀の建築とデザインに画期的な刺激をもたらしたシャルロット・ペリアン(1903-1999) は、巨匠ル・コルビュジエとその従兄ピエール・ジャンヌレとの共同作業を経て、建築とインテリアに数々の優れた作品を残したフランスの女性デザイナーです。
編集者 | |
---|---|
エントリー機能 | エントリー機能を使わない |
エントリー掲載の承認 | エントリーしたら自動的にエントリー一覧に掲載 |
アート掲載 | OFF |
アート掲載の承認 | 投稿したら自動的に出展作品一覧に掲載 |
イベントDATA
シャルロット・ペリアンは、1927 年のサロン・ドートンヌに出品した「屋根裏のバー」が認められ、ル・コルビュジエのアトリエに入所しました。そこでル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレとともに手掛けた鉄やアルミニウム、あるいはガラスといった新しい素材を用いた内装は、「住宅インテリア設備」として、住宅に新しい概念をもたらしました。1940 年にペリアンは、かつてル・コルビュジエのアトリエで同僚だった坂倉準三や柳宗理の推薦によって、商工省の「輸出工芸指導顧問」として初来日します。海外向けの工芸品の改良・指導を任されたペリアンは、柳宗理とともに日本全国をまわり、仙台の工芸指導所では若い研究員たちに、素材の扱いやデザイン手法など、ヨーロッパのモダン・デザインの実際を示しました。
日本滞在中に「民藝」運動の推進者である柳宗悦や河井寬次郎らと交友したペリアンは、「民藝」の理念に触れ、また地方に残る伝統的な意匠や素材、技術を同時代の感覚と結びつける試みをしました。1941 年の「ペリアン女史 日本創作品展覧会 2601 年住宅内部装備への示唆」( 通称「選擇、傳統、創造展」) で発表した《竹製シェーズ・ロング》はそのひとつです。このほかにも、彼女が提案した竹や木を素材とした合理的かつ現代的なデザインは、当時の日本のデザイン界に強く深い示唆を与えました。それは戦後のデザインにも鮮明な流れとなって残り、今なお絶えず更新されながら脈々とつづいています。
1953 年に再び日本を訪れたペリアンは、東京で「芸術の綜合への提案―コルビュジエ、レジェ、ペリアン3人展」(1955 年) を開催。文楽から着想した椅子《オンブル(影)》をはじめ、違い棚をヒントにした書架《雲》など、戦前の自身の日本体験をデザインに生かした数々の名作を生み出し、高い評価を得ています。
5 つの章で構成される本展では、家具、インテリアに関する図面、写真資料のほか、シャルロット・ペリアンが撮影した写真、交友のあった日本の人々とのあいだの書簡など約500 点を紹介します。ペリアンと日本人との間の感性の共鳴とその波及をたどりつつ、21 世紀の建築やデザインを考える機会となれば幸いです。
開催日 | 2011年10月22日 09:30~2012年01月09日 17:00 |
---|---|
会場 | 神奈川県立近代美術館 鎌倉 |
会場住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53 (鶴岡八幡宮境内) 地図 |
地域 | 南関東 / 神奈川 |
入場料 | 一般 900 円(800 円)、20 歳未満・学生 750 円(650 円)、65 歳以上 450 円、高校生 100 円 ※( )内は20 名以上の団体料金です 。 ※中学生以下、障害者手帳をお持ちの方は無料です。 ※ファミリー・コミュニケーションの日: 毎月第1 日曜日(今回は11 月6 日、12 月4 日)は、18 歳未満の お子様連れのご家族は、優待料金(65 歳以上の方を除く)でご観 覧いただけます。 |
営業時間 | 午前9 時30 分―午後5 時(入館は午後4 時30 分まで) 休館日:月曜日(1 月9 日は開館)、 12 月29 日(木)―1 月3 日(火) |
電話番号 | 0467-22-5000 |
イベントURL | http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=k |
ShareArt 展覧会・イベント情報さんが投稿したその他のイベント
このイベントに関連するブログ
まだこのイベントが書かれたブログはありません。
このイベントに対するみんなのコメント
会員登録をしてコメントしよう!
同じカテゴリーのイベント
~
2024年12月22日(日) 16:00
11月・12月 野原万里絵展「絵画にな...
2024年11・12月のニューあそび場の創造は、絵画領域で活躍する野原万里絵を迎え、展覧会を開...
~
2024年12月10日(火)
Sssnake
書道家 藤朔馬とフランスのアーティストWooとのコラボ展示
~
2025年1月19日(日)
新春小品展2025
今年もアートコンプレックスセンター恒例年間企画のひとつとして、「新春小品展2025」を開催いた...
~
2024年12月7日(土) 17:00
「ときの贈り物」 鹿子木美×小林真理江...
「自分へのギフト」をテーマにした展示。 鹿子木美は毎年好評のレトロプリントのカレンダーや新作...