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大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西...

<国立新美術館> 大エルミタージュ美術館の優れた所蔵品の中から、16世紀から20世紀初頭に...

国立新美術館で開催している大エルミタージュ美術館展に行ってきました。
公式HPに注意書きがあるとおり、会期終了間際であったため、場内は平日にもかかわらず混雑気味。
最前列での鑑賞はほぼ難しい状況でした。

展覧会は全89作品の5部構成。16世紀から始まり、1世紀ごとに分かれた展示となっています。
この展示方法だとその時代に活躍した人やどのような画風が流行していたのかがわかりますね!

まず最初を飾るのが第一部 16世紀 ルネサンス:人間の世紀。
ロットや一時期レオナルド・ダ・ヴィンチ作と言われた作品が展示されています。お気に入りはスケドーニの二作品。

★お気に入り★
1. バルトロメオ・スケドーニ 《風景の中のクピド》
油彩/カンヴァス
16世紀末-17世紀初め
挑発的なポーズをとるクピド。
小悪魔的な雰囲気ですが、憎めない!ていうかとっても可愛い。
カタログの裏面やこの展覧会のパンフレットにも載る代表的な作品です。


スケドーニのもうひとつの作品《聖家族と巡礼者ヨハネ》もすごく可愛く、一目で虜になってしまいました。
他にもパルマ・イル・ヴェッキオの《キリストと姦淫の女》がよかったです。

第二部は17世紀 バロック:黄金の世紀です。
ここはルーベンスをはじめヴァン・ダイクやレンブラントなどの巨匠達の38作品です。
ペーテル・パウル・ルーベンス《ローマの慈愛(キモンとペロ)》はTVで紹介されて衝撃を受けた作品。由来を知っているか知らないとでは、鑑賞したときに印象が違いますね。

★お気に入り★
2. アンソニー・ヴァン・ダイク 《自画像》
油彩/カンヴァス
1622-1623年
イギリスに渡った画家、イケメン、ヴァン・ダイクの自画像です。
ここまでイケメンに描かれちゃ~注文が殺到しますわ^^;
ちなみにヴァン・ダイクは10月3日から同館で開催される「リヒテンシュタイン展」にも別作品が展示されます。
★お気に入り★
3. レンブラント・ファン・レイン 《老婦人の肖像》
油彩/カンヴァス
1654年
顔、襟、手が明るいぐらいで、それ以外は黒を基調とした暗い雰囲気。
(表情も暗いけど^^;)。
それでも、惹き込まれるのがフシギ。やっぱりレンブラントは好きだ。


第三部は18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀
昨年三菱一号館美術館で開催されたエリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランや今年西洋美術館で開催されたユベール・ロベールも含まれた18世紀。
TVで紹介されたジョシュア・レノルズの《ウェヌスの帯を解くクピド》の妖艶さ、オラース・ヴェルネの《死の天使》の神秘さピエール=ナルシス・ゲランの《モルフェウスとイリス》のときのような美しさは必見です。

★お気に入り★
4. フランソワ・ブーシェ 《クピド(詩の寓意)》
油彩/カンヴァス
1750年代末-1760年代初め
★お気に入り★
5. フランソワ・ブーシェ 《クピド(絵画の寓意)》
油彩/カンヴァス
1750年代末-1760年代初め
この二つの作品は、この展示会の中で一番のお気に入り。
ちょっと目つきの悪いクピドたちの表情や羽がかわいいこと!
また、背景の青空と雲の色も淡く自分好みです。

★お気に入り★
6. エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン 《自画像》
油彩/カンヴァス
1800年
女版ヴァン・ダイクといいましょうか・・・^^;美人さんなんですよね、この人。
亡命中に描いた一枚ですが、
ここまで美しく描いてしまうとエカテリーナ2世も嫉妬しちゃったかも!?
7. クロード=ジョゼフ・ヴェルネ 《パレルモ港の入り口、月夜》
油彩/カンヴァス
1769年
満月の月明かりが照らすパレルモ港の風景。
雲の合間にのぞく満月と多くの船のシルエットがとても美しかった!
今回来た風景画の中では一番のお気に入りです。

続いて第四部は19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀

ここで一番目を惹いたのがフランツ・クサファー・ヴィンターハルターの《女帝マリア・アレクサンドロヴナの肖像》。白いドレスを着た美しい女性ですが、どこか悲しそう。首にかかる真珠のネックレスは彼女の不遇、涙を表しているとも伝えられています。ポストカードがほしかったんだけど、売り切れ?なかったのが残念です。
ここの部でもうひとつのお気に入りが、ジョゼフ・ベイルの《少年料理人》。これは初見だったのでとっても新鮮。いっちょまえに一仕事終えたといわんばかりの態度が和みました。これもポストカードがなくて残念!

★お気に入り★
8. ポール・セザンヌ 《カーテンのある静物》
油彩/カンヴァス
1894年頃-1895年頃
セザンヌといえばリンゴ!
終盤に来て安心して見れる一枚でした。


最後の第五部は20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀

この展覧会の目玉、アンリ・マティスの《赤い部屋(赤のハーモニー)》が展示された第五部。
マティスの2点やピカソが展示されています。
この時代に来ると歴史の流れを実感できます。
どうしてこうなった?って^^;

★お気に入り★
9. アンリ・マティス 《赤い部屋(赤のハーモニー)》
油彩/カンヴァス
1908年
思っていたよりも小さかった赤い部屋。
もともとは緑の部屋だったのを赤くしたのは有名ですね。
端の緑の部分もちゃんと確認してきました。


さて4月から開催していた大エルミタージュ展も明日で最後。
20~30分の待ち時間があるみたいなので、余裕を持って会場に行ってください!



画像つきの記事はブログにて。
下記アドレスです~。
http://tripcock.exblog.jp/18613640/

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