土屋公雄展 -夢のあとに/交差する時間-@福井県立美術館(福井)
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投稿日 | 2012年09月23日 23:45 |
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土屋公雄展 夢のあとに/交差する時間
<福井県立美術館> 本展覧会では、作家の円熟期をとらえ、福井の記憶や風土を盛り込みながら、こ...
さてさて、
今回は、なんと福井での展覧会です~!
知り合った作家さんの個展などを見がてら、
ちょっと足を延ばしましたー。
福井県立美術館の土屋公雄展 -夢のあとに/交差する時間-です。
土屋公雄(つちや・きみお)さんは、
1955年福井市生まれの彫刻家、環境造形アーティストです。
日芸の建築デザインを出ているということで、
確かに、単純な現代アートとも、勿論、建築とも思えない、
独自の、敢えて言えば”彫刻”分野に思えました。
(環境造形アーティストって、言い得て妙だな…)
いやー、面白かったですよー♪
福井県美は初めて行ったのですが、
1977年に開館したとのことで、なかなかの古さ。
設計は、あのホテルニュージャパンや大隈講堂、
長野ゆかりの長野市民会館を設計した佐藤武夫さん。
吹き抜けや部屋ごとの天井高など、なかなか複雑に計算された建物でした♪
土屋さんは、それをうまく使って、そのスペースに合う展示をしてましたね。
ちょうど、妻有トリエンナーレを見終わったところでしたので、
ホワイトキューブでの現代アートの展示は、
(完成度が高くないと、がっかりしそうで)なかなかハードルが高かったのですが、
まあ、そんな杞憂はどこへやら(苦笑)、すっかり楽しめました~!!
特に面白かったのは、”雨の記憶/少年時代”(2012)
一番大きな展示室に、トタン屋根の”群れ”
そこに、”トンッ!トンッ!!”という音…。
よくよく見ると、さらに”ジュッ”という音と白い煙??
なんとそれは、”水蒸気”
いやー、水蒸気をこれだけマジマジと見たのは初めて(笑)
トタン屋根に、電熱線?が仕込んであって、
上から垂らした水が瞬時に蒸発していた、というわけ。
う~ん、なんでかなー、ついつい見入っちゃいました。
次は、”不在”(1992)
ガラスの”家”の中に、家一軒分の灰が入っています。
ガラスは、懐かしい擦りガラス♪
建築デザイン科卒らしいテーマですね。
どこか八木一夫の”いつも離陸の角度で”を思い出すフォルムでした。
”夢のあとに”は、ガラスの家の中に、
本と、椅子に鉛の板が掛けられていました。
何を意図するものなのか…う~む。
”未現象の記憶”は、前方後円墳を思わせる部屋の中一面に様々な時計。
動いているもの、止まっているもの…。
途中、振り子時計が鳴ったりして、ずっとは居られない独特の空間でした。
まだまだ、紹介したい作品はあるのですが、
あまりネタバレするのもなんなので、ここらへんでっ!
10/21まで開催中で、
作家さんを交えたトークショーが10/8にあるので、行ける方は、是非ぜひ♪
土屋公雄展 -夢のあとに/交差する時間- HP
http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/tenrankai/image/kikaku/h24-h25/h24_kikaku_tutiya_info.pdf