「140文字詩」のブログ タグ検索結果 278件
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目線。
標識は、落ちたからと言って、進む方向は変わらない。その方向は落ちた先の前へ前へと行くだけだ。倒れた標識は何も無かったような表情で、目的地を指していた。いつもは高い所から目的地を指していたが、この...
手すり。
手すりは、みんな美人だろ。心が綺麗なんだと思う。誰も拒んだりしないし、否定もしない。こやって手すりは使うんだなんて事は一度も聞いた事がない。触り心地なんて最高だ。そして何も熱くない、冷たいぐらい...
緑。
青いとは緑の事だろ。悪口に聞こえるけど、信号機も青色は緑で進んでいいんだよ。本当に青いって空の事じゃないかな、広くてのんびりしてて、雲が現れても、どうぞだし、太陽が頑張り出したら応援するし、雨の...
海星。
海に流れ星があるとしたら、それはヒトデが走る事を言ってる。ヒトデは星型だけど人型でもあるのは確かだ。走るって言うけど海の中を走るのは厳しい、だから泳ぐだな。流れ星という表現はいい気がしてきた。走...
順調。
家族とは歯ブラシのブラシの向きを気にする度合いで測れる。何も気にしない家族もいれば、ものすごく気にする家族もいる、そんな話をした事も無いのに、上手い事収まる、歯ブラシの向きは順調だ。
野菜。
そらまめは口を開いても、ちゃんとしている。当たり前のようで当たり前では無い事実かも。野菜は毎日同じ様に土から空から空気からと同じ物をもらって働いてる。なのに大きさも形も、味も見た目も、色も違って...
今朝は。
雨宿りでしょうか。いえ、夜明けの夜露が気持ちいいサウナなんです。小さな野原の足元には、誰かに踏まれそうで、今まで踏まれなかった、小さなキノコがいます。傘は何をする時も必需品です。お高い傘は不要で...
日影。
そういえば、酸っぱい生き方しかできない。誰かに甘く出来るような器用さもない。まあ誰も自分たちに甘さを求めて来ないだろう。今日は日陰で乾いた話でまったりしている見るからに、すっぱそうな果実の会話が...
小鳥。
親子とは似ている。正反対だと思ったら、なおさら似ていると思っているから、そう思って正反対になった。だから親子とは似ている味がある。その味は親も子も実は知らない。お互いが嚙み合わないと、その味は感...
背中。
背中で語る努力が出来れば、言葉なんていらない。誰も気が付かない背中は、背中の意味が無い。背中をよく洗わない日は、何となく背中がムズムズする。それは背中がざわついてるからだ
間抜。
トマトは、いわゆるヘタの事を間抜けと呼んでいた。トマトはこのヘタが必要だから、愛情を込めて、この緑のヘソの尾をヘタを呼ばずに、間抜けと呼んで自慢していたんだ。トマトは、この間抜けが無いとトマトと...
散し。
コガネムシは、花のちらし寿司が好き。暖かくなったら、いつの間にか、沢山の花達が肩を揺らし出す。その花の肩と肩が擦れ合って、また空気に少し香りをつける。それに一番に気が付くのは昆虫達かな、二番目は...