秘密の花園
小学生のころの愛読書だった。図書室で借りては返し、また借りて、図書カードは私の名前がずらっと並んでたくらい。ヒースとエニシダしか咲かない荒野の中にある大きな屋敷の中で、コマドリだけが友達だったメアリーが夜な夜な聞こえてくる泣き声を探りに暗い屋敷を探索しコリンと出会って、やがて秘密の花園の鍵を手にいれて・・。何度も何度も借りたから、本から想像する屋敷の大きさ、部屋の配置、暗い廊下やがっしりとした階段の手すりなどがただの想像ではなくリアルな記憶になってるほど。わかってるのに同じ場所でわくわくしたりドキドキしたりした。
ただ、自分の作った記憶と大きく違ってたのは、ヒースとエニシダの荒野だった。
私が思い描いていた荒野はだだっ広いだけの色味のないもので、ヒースもエニシダも質素なものを想像してたんだけど、今回、絵にするにあたって調べてみたら意外に華やかな花だった。
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作成日 | 2014年03月19日 11:16 |