Amanita muscaria〜ベニテングタケ〜
あの雨の日、私に傘を貸してくれた人…。
それ以来、私はその傘の下に立って居る。そこには甘い幻想が広がっていて冷たい雨の現実は私から遠ざかって行く。それはまるでベニテングタケの幻覚作用に似ている。幻想の中に生きる私はいつまで経っても少女のままで、月の光りや星の輝きを遮る傘は私に偽りの美しさを見せつける。依存という傘を閉じることができれば、宇宙は私を優しく包み本来の素晴らしい現実を見せてくれると解っているのに…。
そして、それは私にしか出来ない。ということも。
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作成日 | 2016年11月07日 00:10 |