ある日の南極3
南極に春が訪れ大陸周囲の氷が溶け始めると、皇帝ペンギンの雛たちは巣立ちの時を迎えます。
成鳥たちの後について何キロ~何十キロも歩き、どうにか辿り着いた目的地。
でも海を見るのは初めて、水に入るのも初めて、泳ぐのも初めて、獰猛な天敵ヒョウアザラシやシャチを見るのも初めて。もう親から食べ物はもらえず、自力で獲らなければなりません。その上、全身の羽毛が完全に生え変わるまでは水に潜ることもできません。
成鳥たちはすんなり海に飛び込み泳ぎはじめますが、何もかもが初めての幼鳥たちにとっては、海に入ることすらままなりません。
・・・誰かが最初に飛び込んでくれれば後に続くのだけど・・・
ちなみに南極で卵を生んで育てるペンギンは皇帝ペンギンとアデリーペンギンの2種。皇帝はある程度内陸で育て、アデリーは沿岸付近の陸地で育てます。巣立ちのときが来て沿岸部までくると、皇帝の子はアデリーに出遭うことになります。アデリーは縄張り意識が強く、皇帝の子に突っかかっていったりするのですが、既に皇帝の子のほうがアデリーの成鳥よりも身体が大きく、逆に羽で はたかれ て追い返されることも。
iPhone5,6,7 手帳型ケースのカバーイラストとして描かせていただきました。
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作成日 | 2017年01月19日 22:47 |