【ペン画】『 Japonesque 夏』-日本原産の植物を描く-ノアザミ
『Japonesque』シリーズの『夏』です。
長野県に旅行に行ったときに、川べりの野原に
一輪のノアザミ。
花の色のせいか、一面緑色の草の中で、禍々しさを感じるほどの存在感。
一瞬で”家に帰ったらこの花を描こう”と思いました。
調べてみたら、なんと日本原産種!
そして、このシリーズは花鳥画ですから、やはり鳥を。
こちらも独特の存在感のカワウ(川鵜)を選びました。
ノアザミの花の色を引き立ててくれる、艶々とした漆黒の羽。
その上、羽を乾かす、あのポーズ。
天王寺動物園の”鳥の楽園”でも、自宅近くの川でもよく見かける鳥ですが
一般的には人気がない鳥だったのがまた決め手でもありました。
お盆の時期の昼下がり、暑いはずの屋外なのに、
もう会えないあの人のことを思うと、気温を感じなくなる。
個人的には、そんな死生観も入っている作品でもあります。
そう思ってみると、ちょっと三途の川のような場所で、
まるで死神っぽく見えませんか?
なんて、
そこは、ご覧いただいているあなたにお任せいたします。
絵の解釈は自由がいいですよね。
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作成日 | 2017年08月06日 15:55 |