東京宵時雨 1963
JIA Illustration Award 2017 優秀賞作品
昭和38年昭和の、赤羽橋からのぞむ懐かしくレトロな芝公園を総天然色で描きました。
写真撮影者さまからの写真提供のご厚意を受け、作品構想から3年、天気や移りゆく時間帯を試行錯誤し、この大好きなこの東京タワーの情景を完成することが出来ました。
そもそも、この風景に惹かれた理由ですが、撮影地点のすぐ後ろにある病院で、この世に生を受けた私にとって此処は生まれ故郷であり、退院直後にはあのタワーふもとのタロ・ジロの銅像前で、誕生記念の撮影をしたという感慨深い地なのであります。その日のことは、ちょっと覚えておりませんが。
この絵の時代設定は東京タワー竣工の5年後の昭和38年、真下の大屋根のタワーボウルの開業時。後を追うように「東京12チャンネル」の大きな社屋がタワーの足元を覆うように建ってきます。ボウリングブームの1970年までは、あと7年を要します。
それから、このオート三輪のマツダT2000もまた懐かしいトラックで、我が家の前では氷屋さんがこのT2000で毎日やって来ては、運んできた氷柱を車上で“シャキシャキ”と軽快なリズムでノコギリで切断しては配達してました。
その際に出る氷のカケラやかき氷?を、いつも貰っては頬張っておりましたっけ。遊び汚れたきったない手で。
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作成日 | 2017年08月11日 15:12 |
BRAVO SEAL
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色的絵をよく描いています。それはとてもナイーブで観る側の感受性が試される。描く側には音楽のような感性を要求する。観る人に強烈にアピールするでもない、それは、野に咲く小さな花のよう。私をどこまでも引きずりこんで放さない世界。
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