茜色の街・新宿1960
●新作 「茜色の街 新宿・1960」
昭和35年頃の新宿東口より新宿大通りを望む。
現駅ビルのマイシティーは過去に新宿ステーションビルと呼ばれ、さらにその建設前に建っていたこの旧駅舎は、ゴシック建築の風情で長きに渡り角筈の街に腰を据えておりました。
安岡章太郎の私小説「サアカスの馬」に登場する少年が、国鉄職員と窓口で切符のやり取りをする場面に出て来るのが、まさにこの建物。上野駅のホールのような鉄骨むき出しの梁の下での出来事です。
この絵の当時、屋外では戦後のヤミ市の名残りであるマーケットが残っており、またワシントン靴店、高野、中村屋、さらには遠方に三越と伊勢丹のネオンが煌々と灯ります。
そんな昭和レトロな世界にプリンス・スカイラインとボンネットバスを走らせ、上月伸仁が総天然色で描き上げました。
●3月29日まで私の10作品が、新宿大ガードギャラリーで展示されております。これらの現物(版画ジクレー)を前にすると、画面上とは発色といい、質感といい、表現のニュアンスが随分と違うことにお気づきになる事と思います。
この平成30年春に、ぜひ新宿大ガード下のウォールギャラリー(靖国通り西武新宿側)を覗いてやってください。
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作成日 | 2018年02月28日 14:28 |
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