Numberシリーズ「99」手毬 80F 玉本奈々
この作家は紙に絵の具を染みさせ、または紙に絵の具を置き重ねる「染み染み」と「ぶつぶつ」を長年に渡りトライして来た。
それは紙と絵の具のせめぎ合いを見届けて、この作家の心の底に秘められた「自らを構成する数式」を描く序奏でしか過ぎなかった。
今は医療器具のカテーテルや挿入術器のようにこの作家の鋭敏な感覚は、自らの心身の隅々まで駆け巡り描き続けているように見える。
まさに映画『ミクロの決死圏』のように自己体内世界を宇宙に自由に描き続けている。医療が科学の力で体内を治療する様に、この作家・玉本奈々は芸術の目で体内のダイナミズムを描いていると言える。
これまでにこうした科学と芸術の視点から融合した作家は、レオナルド・ダ・ビンチ以来である。
そんな視点でモノを観る玉本奈々の今後の活躍が絵画世界の常識を変えて行くのが楽しみである。
廣野 敏生
大阪女学院女子短期大学 特任教授
#玉本奈々
#nanatamamoto
#川端康成文学館
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作成日 | 2022年03月10日 15:58 |
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