源頭の森
京大研究林 芦生の森の緑の溪を詰めて行くと水が消える少し前、苔むした倒木と岩の間を水がきらめくカスケードになってくる。
コロコロコロコロ、鈴の音のように水が転がる。
あたりは緑のスクリーン、原生林の趣。
クロツグミやオオルリのフルートとエゾハルゼミの悲しげなコーラス。
風に乗って時折獣の匂いを感じる。
シカやイノシシに混じってクマが通ったはずの獣道が交叉する。
乗り越えて来たたくさんの滝や。暗い井戸の底のようなゴルジュのアドレナリンから解放され、最後の急登の地獄で、足腰に貯まる乳酸に苦しめられる狭間の、束の間のドーパミンタイム。
一つ大きな倒木をまたいで越えると、ミソサザイがけたたましく鳴いて飛び立つ。
ごめんな〜、こんなとこまでお邪魔して。
ほんと、人間っちゅうやつは...。ごめん、ごめん...。
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作成日 | 2011年06月06日 13:54 |