有機物の願望
人間も生き物も気持ち悪い。
この細胞の塊はなんで意識と云う不可解かつ不愉快なものを手に入れてしまったのか。
意識ひとつの存在で此処まで進化してしまった。
細胞に因って創られた袋に隙間なくみっしりと詰められた細胞という部品たち。
生温かく。
肉のあるところ何処を切っても液体が流れ出てくる
複雑に出来た構造だ
DNAの悪意を感じる
奴らは何を思い細胞を分化し
発達させてきたのか
わたしは
死んだらそのあとは無機物のままでありたい
この脆弱な意識を手放して
眠るよりも残酷な時間の中に呑まれて
流されてしまいたい
きっとそれが一番の幸福
川底に転がる冷たい小石みたいに。
其処に在るだけの存在に。
08/07 00:00
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作成日 | 2011年10月27日 22:44 |
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