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とめどない妄想をはじめよう





世界が終わりそうな感覚に襲われる

硝子がヒビ割れた時計はすました顔で
時間を刻み続けているけど

ほんとは全部終わってるんじゃないか?
僕はそっと聞いてみた
返事はまだかえってこない


今にも落っこちてきそうな丸い大きな月が空で燃えている

赤い月の下、国道は電灯とネオンで光ってその光に侵食されてしまいそう

見てるだけで脳に虫が湧いてきそうだ

世界が壊れてる

ブレーキとアクセルを踏む音に混じって軋む音が聞こえてくる

僕はROCKでそれを掻き消す

なんとまぁ、rockな精神だろうか

スピーカーから漏れてくる声は絶望を綺麗に歌いあげてる

そうだ
もう世界は終わるんだった

夜空が真っ暗なのは
きっとヒビを隠すため

僕の頭が痛いのは
きっと軋む音を誤魔化すため


だから
僕の胸がいたいのは
きっと


汚い世界でのたうちまわる綺麗な貴方達を最期まで見届けられなくて苦しい所為

もうすぐ終わるんだ
全部が



08/10 20:34

カテゴリ
文芸・詩
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