根付「石持」
「石持【イシモチ】」というのは、
幕末の根付師「玉珪」が多く残したモチーフ。
半裸の男が大きな石を持ち上げようとしている、
....という意匠なのだが。
男が抱えているのは、実の所「石」などではない。
タイトルの「石持」は、便宜上敢えてそう称したか。
もしくは当該人物を指す隠語だったのだと考えられる。
本来このモチーフも「玉爺【タマジイ】」と称するのが正解らしい。
芯に髄を持つ為、こうした塊状の細工を作るには向かない鹿角。
知恵を絞って、なんとか着地させた。
依頼者さんのリクエストに沿い、
玉珪作よりも痩せさせ。
筋骨の表現にこだわり。
グロテスクな印象で纏めている。
焦点の合わない、濁った目。
もげた鼻。
乱杭の出っ歯。
僕自身は顔の表情を重視した。
サイズは高さ27mm x 幅26mm x 長さ35mm。
本体は鹿角。
目玉部分に水牛角を使用。
大きい画像は「鹿正洞」:
http://www.nns.ne.jp/ent/p-design/rokusho-dou/Rokusho-do.html
内の ギャラリーにて。
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・スケッチ
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10802781013.html
・生地取り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10807079482.html
・粗彫り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10809427329.html
・本彫り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10810263611.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10811301869.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10812355088.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10813401377.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10814484802.html
・目玉作り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10817654739.html
・面張り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10818732034.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10819810106.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10820848584.html
・研磨
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10824047951.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10825080049.html
・染め付け/組み立て/完成
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10826135243.html
・桐箱/動画
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10828056015.html
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作成日 | 2011年11月08日 02:18 |