外はすっかり暖かくなり、お外でデートもいやじゃなくなったころ
今日はお花狩りに行くことに

冬場は真っ白に埋もれていた子たちが顔を出し、きらきら明るく彩る季節
夏にはまたみえなくなる景色を、今のうちにめいっぱい見ておきたいじゃない？
｢どっちがたくさん摘んだか、競争ね？｣
誰が植えたわけでもない野花を左手のバスケットへ

しばらくして、彼の声がすれば
｢バスケット、僕も持ってくれば良かったかな｣
両手いっぱいにお花を抱えて、気づけば彼女の左手も、満開のお花畑

｢帰ろうか？枯れちゃう前に生けてあげなきゃ｣
彼の言葉で夕暮れを、ならんであるく
左手に、甘い香りを揺らして

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作成者	easter
作成日	2011年11月12日 10:17

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